ALOS利用協議会事務局
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財団法人
リモート・センシング技術センター
利用推進部

『ALOS利用協議会 講演会』開催報告

2010年5 月24日(月)、ALOS利用協議会講演会がRESTECにて開催された。以下に概要を記載する。

ALOS利用協議会 講演会 プログラム
平成22年5月24日(月)16:00-17:35
於 財団法人リモート・センシング技術センター

【講演会】(一般公開)会場:RESTEC 7F 第三会議室
司会:ALOS利用協議会 事務局長 春山 幸男
16:00~16:05
司会挨拶
16:05~16:30
ALOSデータの利用状況について
(財)リモート・センシング技術センター
利用推進部 ALOS PDマネージャー
桑原 克也
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過去4年間の実利用及び海外での利用事例、ALOS後継機に向けたユーザコメント、及びCROSS換装の告知があった。利用は、広義の地図利用が主である点、また、光学センサ利用が主である一方、海外における森林分野での利用など、PALSAR利用も着実に行われているとの報告があった。海外事例としてはロシア、豪、中国、インドネシアなどの例が紹介された。後継機に向けたユーザの意見として、計画観測による面的整備、高い幾何学的精度、低廉な価格、解像度はALOSレベルでよいこと、観測幅の確保が必要であること、ステレオデータよりも面的整備のためのパンシャープンデータが必要であることなどが挙げられた。ALOS後期利用終了を見据え、RESTECは引き続き公平無差別な立場で配布、普及、利用促進に尽力する旨が示された。

16:30~16:45
衛星画像利用に対するJAXAの期待
(独)宇宙航空研究開発機構 宇宙利用ミッション本部 防災室長
滝口 太
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第16回国際交流会議における鳩山総理のスピーチの中でも広域自然災害への対応のための情報統合及び共有の重要性から各国共同の衛星観測システムの構築、解析データの提供が提言されるなど、総理が掲げる東アジア共同体に宇宙の視点も盛り込まれているとのことであった。また、グリーンイノベーションには直接宇宙分野は入っていないが、成長を支えるプラットフォームとして宇宙技術の活用も盛り込まれており、環境改善の客観的な検証にリモセンを含めた観測技術が重要であると考えている。課題の解決と同時に成長戦略を目指す両輪であることが必要と述べられた。今後は実利用に向け、国の機関以外の利用の進め方が課題とのことであった。今後はALOS以外の衛星利用やISSなども含め、広い視野での発想が必要ということが示された。

16:45~17:00
宇宙から見るアイスマンの軌跡
(財)リモート・センシング技術センター 研究部 研究員
門崎 学
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1991年、標高3000m以上の地点において、温暖化により解けた氷から約5300年前のミイラ(アイスマン)が発見されたとのことで、このアイスマンの調査結果を元に、生前の足取りがALOS衛星のフライスルームービーで再現されたものが紹介された。宇宙人文学ともいうべき新しい学問分野で、衛星データがあれば、世界中どこでも処理が可能とのことであった。通常、衛星データは、宇宙から地表を見下ろすものであるが、地表から見上げる視点が新しく、直感的でわかりやすいムービー(動画)は、防災や観光分野への応用も期待できるのではないかと述べられた。

17:00~17:30
衛星データ食品文化論 ~飛鳥料理からイタリア料理まで~
ALOS利用協議会 会長
坂田 俊文
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30年以上前から「利用」の視点の必要性は説かれていたとのことで、20年程前の食料安全についての研究資料を紹介があった。食料という観点で考えれば、肉や野菜という同じ素材を使いながら、中国料理、フランス料理、イタリア料理とで全く違った料理となる。衛星データで考えると、様々な種類の素材(衛星データ)を使いながら、その素材を扱う料理方法(加工技術)や料理人(加工者)が必要とのことであった。その場合、大きな市場(データ集中センター)にあらゆる素材が集まっていることが望ましく、利用者のニーズにあったソフトウェアの必要性についても述べられた。古代ピラミッドや日本の都の分布など、衛星を使った歴史的背景を探る試みも紹介された。衛星の名前にとらわれず、広く自由な活動から、世界にない仕事が生み出せればという期待が示された。

17:30~17:35
質疑応答・ディスカッション(参加者からのコメント)
 
 
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視点を変えると、一般の人にも関心を持ってもらえる可能性がある。「きぼう」利用のフォーラムでも文化、社会生活等において、我々の発想の及ばないアイデアが出てきている。「きぼう」と「地球観測」、そこに民間業者の知恵を連結させることで、新たな利用の創出に期待したい。

衛星データ利用を料理に例えた講演があったが、色々な素材を活用し、GISなどのシステムも含めた総合的な視野で、いかによい料理(データ)を作ることができるかを考えられるとよい。